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コラム 第29回

「災害のニュースを離れたところで目にしている私たちも、“二つの矛盾する感情”を持っていますよね」

「一つは、例を見ない大水害を目の当たりにして同情したり何か力になれないかと当事者に寄り添い考える気持ち」

「もう一つは、同じような映像や数字で表される“被害”に目が慣れしまって、何か別のかたち(ドラマ仕立てなど)でないと興味をひかれない部外者意識」

芥川龍之介「鼻」を読書感想文の題材として使用している中2生の、忌憚ない意見である。
そんなことないと目をつぶらせるのは簡単で、本質を探させようとするほうが難しい。
だから、私は難しいことのお手伝いをしはじめた。いい作文になる予感っ!!


#この生徒は進学塾に行っていません
#小1から作文で育ててきた生徒です

#絵本 #読み聞かせ #読書 #読書感想文
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コラム 第20回

トランプ大統領就任100日に合わせ世界のメディアが風刺画66作を公開
http://www.asahi.com/international/2017/trump-caricature/


少し前に公開されたものですが、具体的な作品の集合から、トランプ大統領に対し世界が抱く抽象的なイメージを言葉にする授業ができそうです。

ただ同時に、それらのイメージが本当に正しいのか多角的に検証することも大切です。メディアを眺める目も私たちは養わなければなりません。




コラム 第19回

今日は運動会等で、午前中の生徒たちは皆、午後も一部お休み。
運動会の子たちは、晴れて本当に良かったですね 
教室にも近隣の学校から運動会ならではのワーキャーする声や音楽が届いています♪

さて、午後来てくれる小学生たちにも、いつもよりもさらに楽しく作文を!
ということで、以下の記事を読んでもらうことにしました。
自由にアイディアを出して作文してくれたらと思います。

【イタリア政府「タダでお城あげます」 ただしそれには条件が……】
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/1705/26/news032.html

高学年の子たちには、計画実現のためどのように資金を調達するかまで、できれば考えてもらいたいところです。

皆様にとっても、いい日になりますように!


コラム 第14回

昨日は、7〜10歳の生徒たちを対象に、世間で言われる【たとえる】、当塾で【あてはめる】と呼んでいる考え方の指導をしました。教える側としても、毎年とくに楽しめる授業の一つです。


例えば、ママの作ってくれるものの中でも、チョコレートブラウニーが好きだという女の子には、
「お母さんが作ってくれるブラウニーは、○○のような味がする」という文章で、それを食べたことのない他者にでも美味しさが伝わるような説明をしてもらいました。

こんな書籍も出ていますね。読みましたが、くやしいくらい面白かったです。


誰もが好きであろう“美味しいもの”で例える
ブラウニーのキーワードとなりそうな「あたたかさ」「あまさ」に焦点を当てて、似ているもので例える
モノ対モノだけでなく、モノを状態で例える
……などと説明しながら楽しく進めていたら、
ホッカイロのようにほっとする味がする」や「ブランケットにくるまれたみたいにあたたかい味がする」など、惹きつけられるような文章が次々に上がってきました。



そして、その中で
ユニコーンの魔法のような味がすると見たときに、私は“先生”であることを忘れて喜びました。
だって、評価できないですもの。すごいでしょう?! 私なんかがどこか遠くへ忘れてきてしまった味の表現です。

『……うん、それってどういう味なの?』などと聞いてしまえば、たちまちその子が目の前に描いていた世界が消え去ってしまう、そんな気がしました。


喜びながら「その感覚を大事にしてね」とだけ言葉を添えて、花マルしました💮


こどもたちは、もともと素晴らしい考え(言葉になる前のイメージ!)を持っています。
掘ればいくらでも出てきますし、掘り出されたものの磨きかたを教えれば輝きを放ちはじめ、たちまち四方八方、自由に光をのばします。

しかし、どちらにしても最初は大人が手本を示さなければならないのに、この受け身の社会は評する者ばかりをつくってきてしまったように思います。

そろそろ、教育も“つくり出す人”を育てる時代
その現場では、バツ印など無用で、花マル💮が躍るのです!!

コラム 第7回 〈気まぐれ授業紹介〉

ブログ「本の好きなこどもを育てる」で先月紹介しました『空のおくりもの―雲をつむぐ少年のお話』という作品について、アマゾンには「環境破壊を詩的に警告」した作品だとする高評価のレビューがありましたが、それを読んで、決めつけてしまうことのもったいなさを感じました。アーティストがこしらえた作品というのは、我々受け手次第でいかようにも幅をもつものだと思うのです。



教室では「あなたがどっさりほしいもの」というタイトルで、読後に作文をしてみました。次のような具合です。

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[メモ]
ぼくは、メロンをどっさり買ってもらいたい。
→れいぞうこに入らない。
→家じゅうがメロンだらけになる。じゃまになる。
→いそいで食べるしかない。
→食べあきてしまう。
→食べきれないメロンが、くさっちゃう。すてなきゃいけない。

[まとめ]
ぼくは、メロンをどっさり買ってもらいたいと思った。しかし、れいぞうこに、ぜんぶは入らない。すると、家じゅうがメロンだらけになってしまうし、生活のじゃまになるだろう。
そのため、いそいで食べるしかなくなる。でも、すぐに食べあきてしまうだろう。食べきれないメロンは、すてたり、くさらせたりしてしまうことになる。
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この春2年生になった生徒の書き上げたものです。※
こどもなら、どっさり欲しいものも当然あります。欲しいと思うものを欲しがる理由は、様々でしょう。しかし、あるものをどっさり欲しがった「そのあとはどうなるの?」という、先の展開を【予想する】ことが欠けがちです。ものごとの全体像を意識することと言うこともできるでしょうか。


物語中の王様のように、大人でも目の前のことに夢中になって全体を見落とすことがあります。冒頭で紹介した、幅をもつはずの図書内容を「○○だ!」と言い切ってしまうような見解も、これと同じ構造だと捉えることができます。

【全体を意識する】こと。こどもたちに身につけてもらいたいですね。
もちろん、こどもたちの豊かな想像を現実的な意見で握りつぶすばかりになることのないよう、私たちも心がけなければいけませんが。



※文の“接続”や一部の“文末表現”は、3年生くらいまでのこどもたちには難しいものですので、合いの手を入れるように講師が言葉を与えていって、まとめ文が書き上がったとご理解ください。