コラム 第28回

あなたが何となく過ごした今日は
昨日亡くなった誰かがどうしても生きたかった明日なんだ。

これまでどこかでよく見るだけの“詠み人知らず”だった、この言葉。
韓国の『カシコギ』という小説の中に出てくるものだと分かった。
Today, which you have spent idly, is tomorrow of somebody who died yesterday and was desperate to live.

いつでも、どこかで、誰かの大切な誰かや、気づいてくれる誰かもいない誰かが、命を天に、からだを土に返している。
いのちつなぐことへの願い、愛しいだれかに触れたい想いを、姿の見えない介錯人に断ち切られて、絶命のときを迎える。

過去の戦争の悲惨を、災害のニュースを、首都・東京で目に耳に浴びるほど受け取った私は、どこまで上の言葉を忘れずに生き抜けるだろうか。
薄れかけた戦争の記憶も現在進行形の被災も、遠いどこかの、手の届かない非現実として眺めている私には、正直に、それくらいしかできないから。

#カシコギ
#絵本 #今日の絵本 #読み聞かせ #読書
#国語 #日本語 #作文 #大学入試改革
#幼児教育 #アクティブラーニング #英語
#知育 #子育て #育児 #勉強 #日本語勉強
#幼児 #小学生 #中学生 #高校生 #思考力
#国語開化塾 #代官山 #浦和

0 件のコメント:

コメントを投稿