コラム 第33回

【大学入試にも必要!?「ポートフォリオ」とは】 渡辺敦司
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もともとは「紙挟み」「書類入れ」の意味をもつポートフォリオが、いま教育界で「評価」基準として注目を集めているらしい。上記タイトルの記事で読んだ。
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教育界でのポートフォリオとは、学習の過程や成果などの記録を、計画的にファイル等にためておくことを指すが、紙媒体・電子データを問わず学習記録の蓄積状況を一覧することにより、学習者の学びのプロセスを読み取り、その成長過程自体を評価しようとするのが「ポートフォリオ評価」だ。
一発勝負のテストの点数には表れない様々な情報に溢れたものとなり、先生など担当者が評価対象とするだけでなく、子ども自身も、学習過程を客観的に把握、「振り返り」を通して自らの課題を見つけ、次の学習につなげることができる。今年から小・中学校で移行措置に入った新しい学習指導要領でも、主体的で・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)につながる「どのように学ぶか」の工夫を求めている。
また、入学者選抜の手法としても期待が寄せられている。選抜の際に評価すべき「主体性・多様性・協働性」が見て取れるだけでなく、成長の過程を追うことで入学後の「伸びしろ」も展望できるからだ。文部科学省の委託事業となっている高大接続ポータルサイト「ジャパンeポートフォリオ」(Jep)も稼働している。高校生が学習の記録や「振り返り」を電子データで蓄積しておき、それを受験先の大学が参照できる仕組みだ。
……と、以上のように記事では紹介されている。(一部割愛した)
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こどもに自律的に学び自らの将来を切り拓く力を付けさせるため、「ポートフォリオ評価」の考え方は各家庭でも大いに参考となるだろう。と筆者は結んでいるが、それら資料を有意義に扱える家庭は、いったいどれほどあるだろうか。
前向きな“自省材料になる”はずが、後ろ向きに“ケンカの元となる”ようではマズい。そもそも熱心なご家庭では、「ポートフォリオ」などと注目されなくとも子の成長を追える形で保存してきただろうが、それでも正しいアドバイスに繋げられることは少ないはずなのだ。評価基準の一つ、そして自らの足跡を見て見ぬふりせず客観視する材料として、この“成長記録”を扱うことには大賛成だ。だが、その管理に家族は介在すべきでない。まるで一つのストーリーを読むように、自分の中の物語性を読み取れる能力を持った子と、道先案内人としての先生だけでいい、というのが私の意見である。

“物語性を読む”力をつけるには、物語の要約作業読書感想文が有効だ。
そして、それらの課題が充実しているのは、もちろん国語開化塾!となる。

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