コラム 第42回

【テストでみる/人間をみる】


こんな記事を読みました。
回数減、持ち込み可…定期テスト見直しの動き 『教員の意識も変わった』ある中学校の取り組み
9/29(日) 配信 西日本新聞
テスト結果を重んじる従来の教育から学びの過程を重視する手法へと転換する動きの一つとして、定期テスト自体の意義見直しから全廃の訴えまで、全国いくつかの学校で取り組みが進んでいるとのこと。

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敢えて極端なことを言えば、テストなんてしなくたって、次の3つを見ていれば、生徒の能力、今後の伸びしろなど、よく分かるものです。

◆授業中の様子
◆授業中のとっさの質問への返し
◆質問してくる姿

テスト、特に「定期的な」テストなんて受身で期限付きのものは、廃止したほうが良いでしょう。 電卓人間は要らんのです。
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「授業中の様子」という項目に関して補足するなら、別にまじめに聞いているかどうかが全てではありません。
場合によっては、内職をしていたっていいでしょう。 それが自身のための勉強になるならば。 姿勢の問題です。

ただ【能力・学力の養成のために必要なことを話すのが先生の役割】という大前提に立ったうえで、「聴く必要のある話」というものをメモすることは必要でしょう。(板書を写すのではなくて)

アンテナという意味での「聴く耳」を持たず、ぼぅ~っと呆けていたり内職にだけ夢中になっているようなのは、テスト前だけ頑張ったとしても、評価に値するものではないのです。
授業の中で、常に試す。 それでいいのです。 先生も試されます。
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190929-00010003-nishinpc-soci

コラム 第41回

【パンの現在、教育の未来】

#乃が美 の高級「生」食パン一斤をお客様からいただいてしまいました!
たまごを使用せずつくられた、そのままちぎって楽しむ、ふーわふわ食パン。
何もつけなくても、焼かなくても、そのままで美味しく楽しい「生」のこだわり。
ずっとずーっと食べたいと思っていました。 まさに念願の!という感じ。
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素敵なおすそ分けに与り、ハイテンションで臨んだ今日一日の授業。 ですが、
そんなウキウキ、生徒たちには一つも漏らすまいと、能面のように顔色変えず、いつも通りフラットな声と心の調子を維持して進行しました。
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ところで、少子化と09年からの米飯給食推進の影響で、給食パンの製造者が半減したのだそうです。 以前TVで見かけました。



米派vsパン派の論争は置いておいて、そもそも、こどもたちが美味しくないと口をそろえる給食のパン。 その理由は、学校給食の始まった60年前からレシピを変えられないから。 そりゃいくらありがたく食べなければならないとはいっても、美味しくはないですよね。
給食からパンが消える理由が、柔軟性のなさ、怠慢にもあるのだとしたら情けないことです。 日本にはおいしいパン文化がしっかりと根付いて、いまも革新が続けられているというのに!
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一方で、学校教育が昨今行おうとしている変化は、ホンモノでしょうか。
これまでの怠慢から抜け出す、画期的なものとなっていくでしょうか。
変わらない学校教育へのあきらめから、民間の塾などが学習の先進的な現場としての役割を担ってきた経緯が過去にあります。
民間教育の側から、リードする立場として、これから進められていく改革を注視していかなくてはいけない。 そう思っています。


※米飯給食……次世代の米消費の主体となるこどもたちに、コメを中心とした日本型の食生活を受け継いでもらうため始まった給食制度。

コラム 第40回

【新型大学入学共通テスト・試行試験】
きました! きました!
いよいよ、大学入学共通テスト・新形式が動きはじめました。
今日・明日で、およそ8万4千人が参加し試行試験が行われるようです。

東京新聞Web版より引用

問題文がまわりくどいだの、記述に時間がとられるだの、リハーサル試験に臨んだ高校生たちはさまざま“壁”を感じたようですが、微調整はしても、方向性を変える必要はナシ!
朝日新聞DIGITALより引用


朝日新聞DIGITALより引用

読解力がない、パターンで読む“ニセモノ読解力”だけを既存の進学塾で獲得してきた人たち、アイディアの出し方を知らない人たちでは歯が立たないような問題で良いのです。
長い目で見れば、思考力を問う試験に対する十分な準備・訓練こそが、世の中に出て役に立つものだと気づけるから。