コラム 第22回

また、つまらぬものを買ってしまった。

こんばんは。
いけませんね。お腹を空かせてスーパーへ行くと、どうしてもカゴに入れるものが増えてしまいます。

写真の「チョコミント蒸しケーキ」、ひとくち食べてミント感がかなり強かったので原材料を見たところ、ペパーミントリキュールが早い段階で表示されていました。
食後に残るのは、その爽やかさばかり。食べたのに、歯磨きした直後のようでした。(※美味しいとは言っていません。ご注意ください!)

ところで、“ペパーミント”という単語を意識して目にするのは、2度目です。1度目は、独立する前に勤めていた国語塾で、生徒の読書感想文を自らの言葉で上書きし、自己満足の作文を清書させていた悪しきベテラン講師の“原稿”に目を通したときでした。小学2年生の感想文に「ペバーミントのようなさわやかさを感じました。」とあったのです。
お腹を空かせてスーパーへ行くと要らぬものでカゴが重くなってしまうの同様、添削!添削!と鼻息荒く文にあたると、本質を置き去りにして、純粋・純朴なところから離れた飾りつけの行為に満足を見出してしまいます。一体どこに、ペパーミントのさわやかさを語る小学2年生がいるのでしょうか。
「生徒のためにも、こんなつまらぬ添削してなるものか!」と反面教師を前に誓った……そんなほろ苦さまで私の“ペバーミント”体験はもっているわけなのです。

--------------------

読書感想文、こどもたちが自ら考え書くヒントを、国語開化塾は提供しています。
お気軽にご相談ください。夏休み前に終わらせましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿