昨夜、生徒の一人に話したことです。
『空とぶ船と世界一のばか 』 |
そのまま進学することのできる公立中学校の評判もいい中、自ら受験を志願し中高一貫校を目指しているはずのその子が、試験をほぼ1か月後に控えた今、まだのんびりと構えていたからです。
私は、小学校受験に反対、中学受験にも賛成できないと、どこでも述べています。それでも本人が決めた受験ならば、全力でサポートすることを約束します。特に、公立中高一貫校ならば。
公立中高一貫校の試験問題、その形式は、どんどんと他に波及していっていますが、とにかく記述式にこだわり、算数・理科・社会では考え方や因果などに関する説明を書かせる、国語系の課題では与えられる文章からテーマを読み取らせた上で400字~500字の作文(経験談や意見文)を求めるところが特徴です。
問題の質も良いものが多く、他の教科もあることを考えると、他塾では作文に関しても1年やそこらでは歯が立たないでしょうが、当塾では全教科に渡って援護できる部分が多いのです。
それが、その子に関しては、合格するためにコレだけはと示した、決して多くはない自宅用の課題さえ満足に終わらせてこない日が続き、言いわけが並びました。
だから、「ばかになれ」と薦めました。
いろいろ分からない幼稚園生くらいの年齢に返って、今の自分を客観視してみなさい、と。
そして、目標を眺める。 そのまま現在地を確認する。
このままサボりつづけるなら達成が難しいことが分かる。すると、
「その学校に行きたいのに、なんでやらないの?」
幼稚園生はそれしか尋ねません。
こどもたちは、ある時期から利口になりすぎます。
いろいろ知ってしまって、利口になりすぎます。
言いわけできるくらいに、利口になります。
利口な彼らから見たら「ばかじゃない?!」「これだからチビは困る」「知りもしないクセに」とそんなふうに思って取り合えないような素直すぎる指摘を自分自身に投げる。
それができるようになってくれれば、彼らのこれから先についてまで、先生は安心なのです。
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