コラム 第9回 〈こどもたちのための名言〉

こんにちは。

関東も梅雨入りし、それらしい線の細い雨が、静かに大地を濡らす日が増えています。
雨音に耳を傾けることで私たちは穏やかになれるそうですし、紫陽花もたわわに開き始めましたね。今年もこの季節を少し楽しんでみましょう。

著作者: Bruno_Caimi

さて、“ジブリの大博覧会”なるものが、約1ヶ月後7月7日より、東京で開催されるようです。
9月11日までの2ヶ月間、東京・六本木ヒルズの展望台・東京シティビューにて、スタジオジブリの設立から30年間の歩みを体感できるとのこと。

読書の好きな方には、ジブリ作品が好きな方も多いでしょう。一方で、スタジオジブリの側も世界の名作を愛し、映像化している作品がありますし、世界観として影響を受けているものも少なくないでしょう。
それらジブリ作品がどのように生み出されたのか、広がっていったのか。当時を振り返るポスターやチラシなど広告宣伝物を中心に、制作資料、企画書など未公開資料を含む迫真的数の資料が所狭しと展示されるというのですから、楽しみですね。




……と、ここまでは、すべて前置きでした。

本日ご紹介したいのは、そのスタジオジブリを設立した映画監督・アニメーターの宮崎駿氏の言葉です。

「世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ」
「面倒くさいっていう、自分の気持ちとの戦いなんだよ」
「『面倒くさかったらやめれば?』『うるせえな』って、そういうことになる」














これらの写真は、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組からのもののようですが、数々の名作と呼ばれる作品を世に送り出してきた監督でも、仕事の中では多くの困難、“面倒くさい”ことと向き合って、ボヤいているんですね。ただ、面倒くささには打ち克って、必ず乗り越えてこられたのでしょう。もちろん周囲のサポートもありながら。

ジブリ映画をつくってきた監督の言葉なんだよ。
……と話して聞かせれば、この面倒くさいことを乗り越えること、こどもたちにも少しは伝わるでしょう。

面倒くさいけれど、ワクワクすることが先に控えている。
そういうものにどんどん挑戦してもらいたくて、教室では時々、こどもたちにこの話をしています。


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追記:
11月13日(日)21:00より、同じくNHKで「NHKスペシャル  終わらない人 宮﨑駿」が放送されるようです。
長編映画の現場から身を引くと宣言しながら、衰えていなかった創造への意欲。そこに迫るとのこと。

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